今日は始業式。


私は今日から中学3年生になる。


西館の校舎前で配られたクラス表を見ると、私、白石 桜花(しらいし おうか)の名前が書いてある1組には知らない名前が多かった。


どうしよ。友達できるかな。


そう思っていると、


「桜花!同じクラスだね〜!!やった!」


と言った、須々木 羽那(すすき はな)はおとなしい雰囲気で女の子らしい私の1組で唯一話せる友達だ。


よかった。羽那がいて。


私がとっても頼りにしている親友の三井 麗華(みつい れいか)は2組だったから、離れてしまった。


それぞれの教室に入る前、


「麗華!1組に遊びに来てね!絶対だよ!!」


と念を押して言っておいたら、


「今年の桜花のお世話役は誰だろね。」


と、言っていた。



もう。私は、子供じゃないのに。


そうは言っても私はみんなから見たら天然みたいで、すぐ騙されるから心配なんだって。