〜幼い愛梨 side〜

こんにちは。わたし、白柳愛梨です。今日は王女様の誕生日パーティー・・・・・・ということで、私は白柳家の長女として行くことに。

どうやら王女様はわたしと同い年らしく、お父様も仲良くなって欲しいみたい。

私は、この肩書きがキライ。貴族No.1っていうのが。

だから、貴族の方や王女様と仲良くなって欲しいんだと思う。

「ほら、愛梨ついたよ」

わたしの隣に座っていたお父様が声をかけてくれた。

「はあい」

車から降りて、お父様からのエスコート。今日はもちろんドレスアップをしているし、裾は足首まであるから歩くのも大変。

「ここが王宮だ」

大きな門を潜り、目の前に現れたのは、見上げるほど大きな建物だった。私たちが住んでいる家と比較にはならないくらい。

「今日は立食パーティなんだ。他の貴族の方も来るし、何よりNo.2〜4までの方のご令嬢は同い年なんだよ」

「そうなの?」

お父様は柔らかく笑って頷いた。

お友達、できるかしら。