ケータイ小説 野いちご

血まみれ椿姫


夕飯を食べ終えた俺はベッドに入り、また昨日の声について思い出していた。


俺が聞いたのは聞き間違いだったんだろうか?


確かに昨日は眠れなくてボーっとしていたかもしれない。


でも、あんなにハッキリと聞こえたのに……?


監視カメラには誰の姿も映っていなかった。


三宅先輩は自殺。


「そんなバカな」


思わず声に出る。


チェンソーで自分の首を切って死ぬだなんて、そんな死に方するか普通?


脅されて自殺するにしても、やり方は他にもあったはずだ。


隣町の子はどうだったんだろう?


他殺として捜査されていても、今回の出来事で自殺の面も視野に入れられるかもしれない。


若者の間でチェンソーによる異質な自殺がはやっている。


そんなふうにとらえられるかもしれない。


俺は寝返りを打ち、ギュッと目を閉じた。


でも、俺はあの声を確かに聞いたんだ。


幼い女の子の声を……。

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