ケータイ小説 野いちご

血まみれ椿姫

衝撃

結局、俺は一睡もできずに朝を迎えていた。


昨日1日気になる出来事が多かったため、すっかり目が覚めてしまったのだ。


「あんた、その顔ひどいわよ?」


リビングに入るなり母親にそう言われ、俺は自分の顔を鏡で確認した。


目の下にシッカリとクマができている。


確かにひどい顔だ。


冷たい水で顔を洗うと、少しはスッキリした。


「またゲームばっかりしてたんでしょ」


「ゲームは1時間ほどでやめたよ」


「本当に?」


疑いの視線を向けてくる母親。


「確かにゲームは好きだけど、プレイ時間を調節できないほど子供じゃないよ」


俺はそう言い、箸を持った。


「あ、そういえばさ、昨日の夜何か声が聞こえてこなかった?」


「声?」


俺の質問に母親は首を傾げる。

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