ケータイ小説 野いちご

血まみれ椿姫

眠れない夜

宿題も夕飯も済ませ、夜の9時頃俺は風呂に入っていた。


湯船につかってのんびりしていると、どうしても屋上で起こった出来事を思い出してしまう。


指先でそっと自分の唇に触れてみる。


最低なキスにかわりはないが、先輩の唇はとても柔らかかった。


見た目通りフワリとした分厚い唇。


至近距離で見た先輩の顔。


その瞬間、俺は自分の体がカッと熱を帯びるのを感じて慌てて風呂から上がった。


なんだかんだ言っても俺だって健康男児だ。


こんな事ばかり考えていたら妙な気を起こしそうになる。


俺はシャワーで冷水を浴びて自分の気持ちを落ち着かせると、ようやく風呂から出たのだった。


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