ケータイ小説 野いちご

血まみれ椿姫

最低な気分

俺の大事なファーストキス。


高校2年までずっととっていたファーストキス。


いや、好きで守ってきたわけじゃないけれど、やっぱりファーストキスというのは重大イベントの1つであり、一生心に残るものだと思っていた。


それが、あんな形で奪われるなんて……。


つい数分前の出来事を思い出し、俺は泣きたい気持ちになっていた。


「いいなぁ、お前」


羨ましそうな声でそう言ったのは城で、俺は城を睨み付けた。


「なにが良いんだよ」


「だって、学校1の美少女とキスしたんだぞ?」


「初めてのキスだったんだぞ!?」


「レモン味か? イチゴ味か?」


興味津々に聞いてくる城。


「タバコ味だバカ野郎!! だいたいお前が俺を突き飛ばしたりするからあんなことになったんだぞ!」


「だってさ、いつまでもあの場所に隠れてるわけにもいかないだろ? 熱中症になっちまうよ」


そう言い、城はさっきコンビニ買ったジュースを飲んだ。

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