ケータイ小説 野いちご

チョコレート戦線

迫り来るバレンタイン

バレンタインは毎年憂鬱だ。

高校生男子。
いつでも男という奴は、この日に義理でもなんでもチョコが貰えるか貰えないかで、
一喜一憂するのだ。

今年の俺には更に、その日にかける憂鬱というか期待というか・・・

言うなれば、本命チョコを貰いたい相手が居るのだ。

完全に俺の片想い。

俺が彼女を気にするようになったのは入学式から。
でも、本格的に好きだと思ったきっかけは、ゴールデンウィーク明けにあった体育祭。

普段は帰宅部で、学校が終わると用事がなければ帰ってしまう彼女。

そんな彼女は、体育祭でなんと短距離走に出場していた。

この種目、足に自信がなければ出ないと思う。
それ以外なら押し付けられたという可能性。

俺は後者の方が高そうだと思っていた。

彼女は図書室の常連で、放課後視聴覚室でのバンド練習に向かうと本を借りて帰る彼女とすれ違うからだ。

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