ケータイ小説 野いちご

チョコレート戦線

追い掛けてバレンタイン

バレンタインの今日。

ソワソワしながら学校に着くと、目の前で友達とお菓子を交換している彼女。

そのバックから取り出したり、しまう様子を見ていて淡い期待を抱く。

俺にもくれないかな。

この際きっかけとして義理でも構わない。

お返しするホワイトデーで巻き返すから。

義理でいいから彼女からのチョコが欲しい。

そんな受身な俺はやっぱりヘタレで、その様子を見てても声がかけられなかった。

教室に着くと、クラスメイトの女子から

「奥山!これ義理ね。お返しちょうだいよ!」

との掛け声で貰うのはチロルチョコ。

「お前、これでお返し貰う気かよ!」

と笑いながら返すと

「義理でもチロルチョコでも貰えるだけありがたいでしょ?」

その上から目線にも、確かに0よりはありがたいので

「あー、まぁサンキュ!」

そう言って受け取った。

まぁ、俺が欲しいのは片想いの彼女からのチョコレート。

朝は無理なら帰りかな。

それすら無かったら凹むなと思いながら、今日の授業を受けた。

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