玄之介について行くと、そこにはゴミだらけの公園があった。

「ここが、今日の任務の場所だ」

「えっ?まさか・・・」

玄之介は申し訳なさそうな顔をしていう。

「期待しているところですまないが・・・今日の任務はこの公園の掃除だ・・・。市から依頼が来てな」

「えっと・・・やっぱり忍者のお仕事ってこんなボランティアみたいなのが多いんですか?」

少し間をおいて玄之介が言う。

「まぁな、こんなご時世だ。暗殺も滅多に無いし、忍術勝負もないし、仕事の依頼は誰もやらないボランティアだったり、ゴロツキの掃討だったり。そんなショボい仕事ばかりだから抜け忍が多い」

華音は「はぁ」としか言えなかった。

「取り敢えず、今日の任務をさっさと終わらせるぞ!」

「おー」