ここは甲賀市、古くは忍者の里があったらしいですが今はそんなの全然ありません、みんなも忍者の里だった事について全く気にしていません。

しかし、私は忍者の里だった事にとても気になっています。

こんな平和な町がその昔、血生臭い忍術決戦があったこと、そしてその忍術の末裔がこの町にいることにとても興味があります。

そもそも私自身がもともと忍者に興味ありまして、小さい頃から忍者に・・・くノ一になりたいなぁって思っておりまして・・・。

勿論今でもくノ一になりたいし、将来の夢でもあります。

まあ、私の夢なんてどうでも良いですよね。私も今はそれどころじゃありません。

いま、バイトに遅れそうなのです。必死に街中を走っています。忍者に憧れていたから足早いと思っていたんだけど、走っても全然遅れそうです。

何だか、周りの人の目が痛いです、それもそうですよね。街中で走るってまるで「忍者かよ!」って感じです。

いえ、よく周りの人の目線をみると私の服装を見ている?
だって仕方ないじゃないですか、このくノ一装束はバイトの制服ですもん。

でも、忍者に憧れる私はこの服を普段から着ているんです。

ちょっと結構露出が高くて恥ずかしいですけど、慣れたらへっちゃらです。

ところで、さっきから変な視線を感じるんですが一体何なんでしょうか?




その変な視線を出していた男は上から見ていた。


コスプレした痛い女性をビルの上から見ている黒い覆面をした忍者のコスプレをした男は「フッ」と笑う。

「あの娘が一番適正が高いか・・・。では行くかっ・・・!」