緋莉side
足にヒビが入ってから1週間が経っていた。
私は、大貴にぃに診てもらってから学校には行っていない。
「なぁ、緋莉。お前、今の学校を辞めて俺の通ってる学校に転校しないか?」
「え?」
「足のヒビが治って、学校に行けるようになったとしても氷蓮の連中が居る所に通わせたくはねぇよ。俺が通ってる学校に氷蓮に族してるヤツは1人も居ねぇし。」
「…うーん…。確かに…足が治っても、今の学校には行きづらいかなぁ…。」
私は煉の通う学校に転校することに決めた。
手続きをするために明日、今の学校に行くことにした。
もう学校に行くたびに氷蓮に、そして愛莉に会わなくて済むと思うと嬉しくて自然とニコニコしていた。
「明日、途中まで送ってやるよ。」
「本当?ありがとう!」
私は明日の準備をし、眠りについた。