愛莉side



あたしは星宮 愛莉。


氷蓮の姫。


最近まで氷蓮には、もう1人の姫の…あたしの双子の姉が居たけど嘘をついて追い出してやった。


…だって邪魔だったから。



昴を、あたしのものにしたかったから。



絶対、緋莉よりあたしの方が可愛いし、昴のこと好きだと思う。


なんで昴は緋莉のことが好きで、彼女にしたのか本当にわかんない。


でももう緋莉は氷蓮に居ないし、これでやっと昴はあたしのもの!って思ってたのに…。


昴はまだ緋莉のことが好きみたい。


昴を見てればわかる。


あたしが甘えても、あんまり反応無いし…心ここにあらずって感じ。



なんで…?なんで…?


緋莉居なくなったのに…なんで、あたしを見てくれないの?



緋莉のせいだ…。


追い出しただけじゃダメなんだ…。


もっと痛めつけてやんないと…。



絶対、昴をあたしのものにする。


そのためにはマジで緋莉が邪魔。



「…あ、いいこと思いついた!緋莉が居なくなる方法を思いついちゃった♪」



あたしは緋莉にメールを送った。



"緋莉。明日の朝、学校に来たら屋上に来て。"



きっと緋莉は来る。


なんであたしが嘘をついて氷蓮から追い出されたのか知りたいはずだからね。



今の緋莉には味方は居ないはずだから、絶対1人で来る。



あたしは明日が楽しみでしょうがなくなった。
無意識に笑っちゃう。



あたしは明日の準備をして眠りについた。