今日は家にお姉ちゃんの婚約者が挨拶に来る。
正直会いたいとは思わないけど、
仕方がないよね……


「花もうすぐ帰ってくるから、下にいなさい」

「分かった、すぐ行くね!」

私は最後に鏡で全身を確認する。

「お母さん、何か手伝うことある?」

「大丈夫よ、もう出来てるから」

その言葉通り机には
もう色々なものが並んでいる。

「お母さん、ただいま~」

あっ、お姉ちゃんが帰ってきた。

玄関に向かうと、
そこにはとても綺麗な男の人がたっている。

私はこの顔を知っている…

だって……

そんなことを考えていると、
男の人と目が合う。

その男の人は自然と私の前に跪いた…。