ケータイ小説 野いちご

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夕日の街に、あなたの後ろ姿。

第五話

赤坂くんは、ただの小学校の時のクラスメイトなの。
私にとってはちょっと違うような気がするけど、きっと彼にとっての私は、それだけの存在。

同じクラスになったのは三、四年の時だけなんだけど、何故か彼と私はよく同じ班になっていた。

隣の席になったのも、多分三回くらいあったっけ。

赤坂くんは、とにかくやんちゃな子だった。
私によくいたずらしてきたし、他の子にも同じようなことをしてた。

授業中教科書にうんちの落書きをしてきたり、脚を蹴ってきたり、髪の毛を引っ張ってきたり。本当に、クラスで1番やんちゃしてたと思う。

でも、そんな彼が、あんなに大人しくなってるなんて。信じられない、ほんとに赤坂くんなの?あ、でも……。

「ねーえーみなと、教えてよ〜」

美智佳が私を急かす。

すみません、今のはただの回想です。本当に話したわけじゃないよ。

「んー、あんまり関わったことないから分からないよ」
私はわざと、知らないふりをした。

だって、何か、嫌な予感がするんだもん。

もしあの噂が本当なら、あんまり小学校の頃のことは、バラさないほうがいい気がするの。

あの噂――まさか、本当なのかな。

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