ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

夕日の街に、あなたの後ろ姿。

第三話

今日もいつもと同じように、ホームルームが始まった。
でも、今日は先生の様子がいつもと違った。

と、思ってたら。

「今日は転校生が来ている。入ってこい」

ああ、そう言えばそんなこと言ってたっけ。うちのクラスに転校生が来るって。

男の子かな、女の子かな。

「…………」

教室に、乾いた靴音が響く。

周りはざわざわしてるけど、私はそこまで興味なくて、机の木の模様を眺めていた。

「軽く自己紹介、よろしくな」

「……はい」

声変わりした、男の子の声だった。
ふうん、男の子か。なぁんだ、女の子だと思ってたのに。

「……浅瀬中学校から来ました。」

私はそれを聞き流していたけど、次の言葉で、頭から脳みそが吹っ飛んでいきそうなくらいびっくりしたんだ。

「……赤坂、昴です。」

……ん?
……え?
赤坂、昴???

「え、えええええええええええ!?」

声にさえ出さないけど、私は脳内で叫んだ。

私は、この人を知っている。よく知っている。

でも、どうして赤坂くんが……!?


< 4/ 7 >