ケータイ小説 野いちご

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夕日の街に、あなたの後ろ姿。

第二話

私は大きなあくびをしながら、校門を潜った。

眠い。遅くまで美智香とLINEなんかしてたからだ。

「おっはよー、みなと!」

「わっ」

いきなりものすごい勢いで背中を叩かれた。誰かと思ったら、案の定美智香だった。

「も~、やめてよね。」

「ごめんごめん。それよりさ、宿題終わった?」

「終わるわけないでしょ、夜中あんなに突き合わせておいてそれはないよ」

「え、あれってお互い様じゃない?みなとだってめっちゃ返信早かったじゃん」

「まー、そうだけどさ。」

私達はいつもみたいに、たわいもない話をしながら、後者の中に入った。


中学生の女子って、とにかく忙しい。

友達関係だったり、恋愛だったり、勉強だったり、部活だったり。

毎日が目が回りそうなくらいの速さで過ぎていくの。

あーあ。小学生の時は、早く大人になりたいなぁなんて呑気に思ってたのに。

今じゃもう、今だけでいっぱいいっぱい。

過去を振り返ることも、未来を予想することも、無駄。

そんな余裕もないの。

だけど、とてつもなく、今がつまらない。

矛盾してるの。忙しくて時間が欲しいくらいなのに、退屈で、つまらない。

おかしいよね。だけど本当にそうなの。

それはきっと、この生活に慣れちゃったからだ。

だってほら、中学生になったばっかりの頃は、制服を着るわくわくとか、友達が出来るかの不安とか。

そういう楽しみや不安が、たくさんあったから。

だけど、もう中学生になって早1年半。

私はもう、中学生の半分を終えつつある。

初夏。そろそろ蝉が鳴き始める季節。

私は、運命の再会を、果たすことになるんだ。

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