ケータイ小説 野いちご

この作品のキーワード

夕日の街に、あなたの後ろ姿。

タイトル未編集

校門から出ると、昨日と同じ、真っ赤な夕日が私を見下ろしていた。

鮮やかなオレンジは、部活でヘトヘトに疲れた私にはちょっと眩しい。

「……」

地面を睨みながら、ゆっくりと歩き出す。

「……」

視界に、黒くぼやけた長い影が現れた。

「……?」

顔を上げてみる。

「…………」

目の前に、人が立っていた。

「…………」

その人は私のことを、じっと凝視していた。

何も言わずに、ただ、じっと。

「……」

私も、この人を知っている。

「…………」

世界一きれいな夕日に照らされながら、私達はじっと見つめ合った。

< 1/ 7 >