卒業式後、


取り巻きに



「羨ましいですわ」



「レオン様ととてもお似合いですわ」



「ルーナ様は女子生徒の憧れですものね!」



と言われこれから起こることに不安を募らせるルーナ



「ルーナ、」



前方からレオンが歩いてくる


その横にはツボミもいた



「わたくし達は先に談話室に行きますわね」



と取り巻きの1人が言うと大勢いた取り巻きはそそくさと去っていく


取り残されるルーナ


そしてルーナを睨みつけるツボミ


そんなツボミに気づかないレオン



「どうかなさいましたの?レオン様」



「あぁ、ツボミには、身寄りがなくてね。我が国に一緒に来てもらおうと思っているんだ」



「そ、うですのね!」



「よろしく、お願いします」



ツボミは昨日とは打って変わっておしとやかな女の子だった


この場に居にくいルーナは何かないか、と思考を働かせ



「レオン様、そろそろ友人とのお茶会が始まりますので失礼いたしますわ」



ルーナはお辞儀をするとドレスを翻してお茶会へと向かった



「(はやくくっついてくれ)」



そう願いながら