「すすすすすすす、好きです!!!」 ガッツポーズのように拳を握りしめ、真っ赤な顔をして必死な声で叫ぶ目の前の女。 俺はただ、呆然と唖然とそれを見つめる。 いったい何が起きたのか。 いったい何を言っているのか。 全く理解できねぇ。 だって今、コイツは。 「ば、ばっかじゃねぇの!?」 俺なんかを、好きだって言ったんだぞ。