ん……?

ここは、どこ?

見渡すと、

知らない場所。

燃えてる、火事?

大変だっ!

ガルゥゥゥ グワァァァ

ギャァァァ

たくさんの魔物の鳴き声。

もしかしてっ!

戦闘体勢をとって、耳を澄ませる。

コツコツ

靴の音。

誰かが近づいてきてる。

だれ。

コツコツ

だれ、だれ、

気配しない。

分からない。

コツコツ

「ヤダなぁ?警戒しすぎですよ?」

りんとした声がした途端、

視界が真っ暗に。

「だれ、」

そうきいても、ふふふと笑って

はぐらかされる。

「まぁ、問題起こしている原点とでも
いっときましょう」

は。

問題って……魔物だ。

こいつが操ってる。

「おっと、もうそろそろだ。
では、また、お会いしましょう。羽愛さん?」

誰かが離れたとともに

わたしは、そこに倒れた。