ザァァァ。

ガゥガルルルゥ

相当暴れているようだ。

町は、破壊され、あたりは何もない。

ぽつりと、大きな魔物が、いる。

翼が生え、白くて、ふわふわな、

元の姿とは、全く別。

白い胴体は、所々、黒くなっている。

この魔物が、全てを壊してしまったのだろう

真っ黒なその瞳には、

破壊、しかうつっていない。

そこに、2人の少女が現れた。

遠くから、魔物を眺めている。

ザァァァ。

乾いた風が、

2人の髪を揺らした。

「ターゲットはファークルームだよ♪」

「…厄介。でも……」

“ファークルームは、穏和は性格で、

町なんて破壊しないはず”

少女たちに、仮説が浮かんだ。

“誰かに操られている。”