「おはよー」

「おはよう、花音、夢菜」

「おはよ」

「おはよっ、桜、友香!」

一夜明けて翌日。靴箱に行くといたのは花音と夢菜。ここの靴箱、鍵付きのロッカー式だったんだ。ミューナと同じ!

「って、こんなことしてる場合じゃなかった!日直日直!じゃあね、友香、桜」

数時間ぶりの再会などお構い無しに、夢菜は花音の腕を引っ張って教室の方へ向かっていった。

「すげえスピード」

「だよね・・・・・・」

一瞬にして姿が見えなくなっちゃったよ?!夢菜の足早っ!

「私達もいくか」

桜はカチャッと鍵を回してロッカーを開けていた。ここってクラスごとに靴箱の場所が分けられてるから澪達とはお別れ。因みに、私たちの方が入口に近い場所にある。

「待って待って」

ああ〜、桜に置いてかれるー!それだけはイヤ。

「置いてくぞ」

「だから待ってくださーい」

慌てて靴を脱いで履き替えた。ふう、ギリギリセーフ!

階段を上って廊下を右折。そこが1年生の教室。