ケータイ小説 野いちご

彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました

第三章 最初で最後のデート




「願、今日から学校に行きなさいよ。私は朝から勤め先の会社の仕事をしてから、そのあと、夜からも働くのだから」

「わかってるよ」

僕は、リビングで慌ただしく仕事に行く準備をしている、母親に返事をした。

父親と公園で過ごした日から一週間が経ち、今は九月二十三日。母親は一週間前から一切お酒を飲んでおらず、生活していくためにまじめに働き始めた。昼は勤め先の会社の仕事を終えたあと、週二日、夜からの仕事もしている。ほんの数ヶ月前まではお酒の飲み過ぎの母親の体を心配していたが、今は昼も夜も働いている母親の体を心配している。

「今日、おそくなるからね。願の通帳見たけど、残り三十万ぐらいしかないじゃないの。なにに使ったかは聞かないけど、お金はいつか消えるのよ。使い過ぎないようにね」

そう言って母親は、早足で家を出た。

ほんの数ヶ月前までは一万円札を僕に手渡していたが、今は百円すらくれない。それどころか、僕の通帳額を見て、お金の使い方を考えるように注意するようになった。

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