'' 花崎 めい ''



こいつとは生まれた時からの
俗に言う幼馴染ってやつ。




でも、俺にとってのめいは
ただの幼馴染じゃないことは
俺が1番分かってて……



そう。



めいが好きだ。



でもなかなか天然バカなめいは
何をしても気づいてくれないのが
最近の俺の1番の悩みだ。



俺は自分で言うのも嫌だけどモテる方だ。
そのせいでめいもこの前……


「ねぇ〜……颯太ってモテるよねぇ〜」


「……なにいきなり」



「……いやぁなんか遠いなあって思ったりとかしてさあなんかこー……んーと……」



もったいぶって言わないめいに俺は
いじわるをしてみる……



「...なに?俺がいなくて寂し...「 私と帰るんじゃなくて……彼女と帰ったら?」


なんていうもんだから
いじわるのつもりが
こっちが嫌がらせされた気分だ。



しかも学年でなぜかわかんないけど
「黒王子」やらなんやら言われてる。
理由は俺の親友の玲於に聞いたら

「 ...颯太はドSでクールだからじゃね?」

なんて言うし。どこがだよ……。
ドSなんてほんと誰にだし...



そんなことを考えながらもう放課後。



あー部活か、だりぃ。


「……颯太!部活!部活いくぞ!!」



……うるせぇ。こいつはやっぱり玲於。


玲於と俺とめいともう1人美咲ってやつは
みんな家が隣で生まれた時から高校まで
ずっと一緒だ。



しかも玲於とめい、俺の3人はずっと
中学までバスケをしてた。
だから、俺らは素で言い合う分
喧嘩も多い。



…めいは色々あって今は辞めちゃったけどな




俺と玲於は今も続けてるつーか……
続けなければいけない約束がある...……



「……玲於うるさいばか……」


「じゃ、先行くわ〜お眠な颯太ばぁい〜!」


「……ねぇ、先に...行くとか言うなよ……
…………俺も一緒に...行く……」


俺は眠たくてよく覚えてねぇけど
玲於の服の袖を引っ張ってたらしい


「…颯太そういうこと女子にしたらダメね」


「……は?」


「とりあえずだーめ」
「ほらほら早く!!!」


「えーー今日サボろぉ〜〜」


「だーめだってば颯太!!
お前キャプテンだろーが!」

「……」


って言われて部活にスッと行ったんだけど。
女子の歓声とかうるさすぎて集中キレるし
ちょいちょいイライラしながら

結局5時半まで部活をした。