「おい涼介、これ持ってって」
車から荷物を出して、涼介に渡す。
「了解!」
「真人はこっち」
「りょ〜!」
クリスマス用に買った荷物を持って、笹川の家へ向かわせてもらう。
今日は、六人でクリスマスパーティーをすることになった。
大学一年になり、雪と過ごす二度目のクリスマス。
俺は二人で過ごしたかったけど、笹川たちに誘われた雪が、参加したそうにしていたから……
まあイブくらいは、六人で過ごしてもいいかと思い、承諾した。
それに、雪がしたいと思うことを、阻みたくはない。
雪が楽しいなら、それだけでいい。
インターホンを押すと、小泉の声が。