夜景を見つめる、君を見つめる。


まつげ長いね。


目がキラキラしてる。


…やっぱりキスしたい。


ねぇ、いいでしょ?


今なら誰もいないよ。


ねぇ、こっちむいてよ。質問に答えて?


今度は恥ずかしくて僕のこと無視するの?


うん、そんなところも可愛いよ。


バレバレだよ、暗がりでもわかるくらい、ほっぺがあかいよ。


ほら一瞬じゃない、こっち向いて。





…ほらね、一瞬だったでしょ。


バシバシ僕の腕を叩く君。


分かってるよ、照れ隠しでしょ。


それも可愛いけど、ちょっと痛いから。


僕を叩くその手は、暴れないように拘束しなきゃ。


ちゃんと掴んで、握って、僕のポケットに入れてあげるね。