タエが店の庭を掃除していると、小さな男の子と女の子が2人仲良く歩いて行くのが見えた。


男の子の方には見覚えがあり、この前親子で来て、親子丼を食べて行った子だとすぐに気が付いた。


あの時男の子は好きな子に告白できない事を悩んでいたようだけれど、今の彼はとてもい笑顔をしていた。


隣に歩いているあの子が、好きな女の子なのかな?


タエはそう思い、ぼんやりと2人を見つめた。


「こんにちは」