ケータイ小説 野いちご

本日、結婚いたしましたが、偽装です。

本日、婚約者にフラれました。


二十五歳になった冬。


半年前に三年交際した取引先の会社の彼氏にプロポーズを受けて、給料何ヶ月分の小さなダイヤが入った婚約指輪を貰った。


嬉しくて、嬉しくて、すぐに友達に報告した。


地方にいる両親にも、電話口で報告した。


ただし、彼氏の両親には、都合が良くないとかなんとかとのらりくらりと言われて挨拶に行かせてもらえなかった。


それから結婚するのに、段々、彼氏が冷たい態度を取るようになって、結婚式はどうするとか新居はとか、同居にするとか、どこに住むとか、そういうこれからの二人の大切な話し合いも面倒くさそうにして、ある日を境に明らかに彼氏が豹変した。


仕事が忙しいの一点張りでなかなか会う日も少なくて、本当に私達結婚するのかなぁって不安になり始めたこの頃。


仕事終わりに、彼氏によく行くカフェに呼び出された。







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