私、山口千花は仕事を始めて4年目のナースです。


私の勤める病院にはイケメン御三家なんて呼ばれる若手の医師たちがいて、その内の一人。

大石伊吹は二つ年上の27歳。


まだまだ駆け出しと言えるけれど、腕も人当たりもよく、その上爽やかなイケメン医師なので患者からもナースからも大人気だ。


そんな彼と私は小さな頃からの知り合い。

いわゆる幼馴染みと言うやつで、お互いにお互いを勝手知ったると言った感じである。



そんな彼の裏が腹黒いことを知っているのは、この病院内では私と御三家と並べられてる他2名の医師達位だろう。

他の2名の医師達も伊吹と大学からの同期でインテリ系のメガネの似合うイケメンな医師の葛城 慎司とスポーツ系の細マッチョ系の米澤 辰希という系統の違うイケメン医師が揃っている。

どの先生も人気があるけれど、一番人気はこの病院の跡取りでもある、伊吹先生。

玉の輿狙いの女子に日々まとわりつかれているのを見る。


まだまだ忙しい時期だろうにと、院内で見かける時はやや他人事のように大変そうと見ていた私。



そんなイケメン医師達のいる、大石記念総合病院は今日も様々な患者さんを受け入れる日々が流れていた。