*瑞希side*




龍樹「クソ…!」



陽和「まさか…奏多さんが気にいるとは」



薄暗い廊下に追い出された俺たち。


何もできずに椅子に座って頭を抱える。


何か方法がなかったのか?って?


考えれる事はちゃんと実行した。


蹴って扉を壊すことも。


……だが、無理だ。


ボロボロの廃墟の癖に。


あいつはこの扉だけ防音の頑丈な扉にしやがった。


だからあいつらの声も音も何も聞こえない。


あいつが防音にしたのは多分他ではない。


ただ、女とヤるためだ。


あいつはそんな男。



陽和「…奏多さんが気にいるなら。
嫌でも蓮さんの所に連れて行くべきだった。」



凌雅「蓮さんよりもタチが悪い。」



龍樹「もしかしたら、今頃……。
ああーっ!やっぱりジッとしてられねー!」