*一華side*



「……。」



雀の鳴き声で起きる私。


いつもと変わらない時間。


いつもと同じ日差し。


ただ、いつもとは違うこと。



──ちゃんと朝を迎えられたんだ。



その思いと共にホッとする私。


いつから夜を迎えるのが。


朝を迎えるのが怖くなったんだろう。



一華「あ、起きなきゃ…。」



そういや、今日から新しい学校なんだっけ。


前の学校は単位が足りず退学。


別に学校に交渉すれば免除してくれただろうけど。


そんなに前の学校に思い出なんてないし。


それなら単位を気にせずにいれる学校に編入しようと考えたわけ。