「明日から学校
なんだしもう寝ときなよ」




お母さんの一言で気がついた。




そっか、
明日から学校始まるんだった。




時計を見ると
もうすでに9時を過ぎている。




ボクは学校のことをついつい忘れて
夜更かしするところだった。




「ママはまだ寝ないの?」




この頃のボクはひとりきりで寝ることを
とても怖がっていた。




「もう明日から
小学生なんだから甘えないの」




お母さんに
少しだけ厳しい言葉を
言われたボクは大きな声で泣いた。



ボクは嫌なことがあれば
いつもすぐに泣いていた。




それは今のボクも変わらない。