ーーピピッーーピピッ…。




ボクは目覚まし時計を止めた。




別にお母さんと
ケンカしたわけじゃない。




けれどもう
お母さんがボクを
起こしてくれることはないと思う。




「さむぃ· · ·」




そう言って
ボクはまた目をつむった。




目をつむるのと同時に
ボクは今まで起きたことを思い出した。




今のボクの生活は
小学校に入学したばかりの頃と
比べるとありえないほどに変わっていた。




ボクだけじゃなく
お母さんの生活も変わってしまっていた。




お母さんが
ボクにお父さんと
離婚したことを話してから
しばらくしたある日。