ケータイ小説 野いちご

過去と向き合うという事

拒否

‐あれから3年が経ち、あたしは20歳になった…。

事件を起こしたあたしは、陽光(ようこう)女子学園と言う名前の、いわゆる女子少年院に入れられた。
その時の事も、…もう、思い出したくない。

本当なら、1年半ほどで帰れたのだが、女子少年院帰りのあたしを、世間体を気にする母親が受け入れてくれず、自立準備ホームにいた。
だけれど、20歳までしかいれず、あたしは20歳の誕生日に、自立準備ホームを出た。

家に帰ったところで、あたしを受け入れてくれるわけがない。
だけど行く場所が他にないので、重い足取りで帰路についた。

「あんた、誰?」

冷たい目であたしを見据えるのは、大好きなお母さんだった。

「友梨(ゆり)だよ、お母さん」

「人様に怪我させて何ノコノコと帰って来てるのよ!!
あんたの居場所なんてもうないわよ?」

お母さんは、あたしに茶封筒を渡すと、

「文香(ふみか)の元に行きなさい」

あたしを軽く突き飛ばした。

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