ケータイ小説 野いちご

今君に問う。

変わらない日常

「やめて!いたい!痛い!やだ!」





まただ、と思って逃げようと無駄な抵抗をしたら、
案の定捕まった。





「逃げんなよおい。」
お母さんにそう言われ、ふと顔を見る。





もう抵抗しても意味ないと、そのまま諦めた。





髪の毛を引っ張られて蹴られる。叩かれる。





お父さんが家にいる時はお父さん止めに入ってくれるけど、今日は仕事でいなかった。





……というか、お父さんも止めてはいたけど、本気ではなかった。





幼いながらにそれには気付いていた。
頼りない父だ、と心の中で毒づく自分に嫌気がさす。





家の中に小さな私の嗚咽と、お母さんの怒鳴り声と叩く音だけが、静かに、でもはっきりと響いていた。

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