倉庫の中央に簡易的に造られた、少し周りより高くなってるステージ的な台。


私は、隣に立ってる叶多と共に、無理矢理そこに立たされている。


黒歴史事件から1週間が過ぎた今日。


蒼竜の姫として私は簡易ステージで紹介されてる。


総長である叶多に。


1番前で私たちを見上げてる人の中にはカタマサもいる。


カタマサは目をハートにして叶多をガン見。


「っつーわけで、コイツのことよろしく」


叶多が締めくくれば、自然と拍手が湧く。


私は小さく頭を下げてその場をしのごうとしていたのに、ステージ横から悪魔の一声が聞こえてきた。


「結柚ちゃんも挨拶して?」


誓う。


水原勇を恨み続けてやる。