「もうそろそろ閉めようと思うのだが」
店の店主が奥から出てきた。
「あ、はい」
「私を笑わせるまで毎日きて」
そう言って彼女、
あかねは、
またマンガを読みはじめる。
「え、」
「笑えないなんてありえないって言ったのはあんたでしょ」
「そうだけど」
店の主人が
「私もあかねが笑うところを見てみたいのう」
見てみたいのうっていわれても、
まぁ、いいか。
「じゃあ、明日もきていいですか?」
「もちろん、いいとも、明日からこの時間まで開けとくよ」
ただ、
店に入っただけなのに。
こんな事になるなんて。
今日は疲れたなぁ。
そして、店を出た。