「あっ……あぁ…っ」












目の前の光景に、言葉は出なかった。












横たわり、不規則な呼吸をして苦しむ優人。






彼の横っ腹には、“ヤツ”の持っていたナイフが刺さっている。






そこから流れるものが部屋の床を赤く、赤くしていった。






私の服は優人の飛び散った血で赤くなっていた。









「ハハハハ…ハハハハハ…」




“ヤツ”は狂ったように笑い始める。












そして、優人が動かなくなった。




目は開いたままで、口からは血が流れた跡がついていた。