間者の粛清が終わり


新選組に平穏な日々が続いた





久しぶりに康正が、新選組へ






「やぁ!藤堂君!」


稽古後に、井戸で顔を洗ってすぐのところ
顔を覗き込むように声を掛けた


「……こんにちは」


「もっと、驚くと思ったが…クスッ」


「驚いてますよ
このような、いたずらをするのかと…」


「おや、意外だったかな?」


「まあ… もう、いらっしゃらないと
思ってましたからね」


「会いに来ては、迷惑だったかな?」


「……はい とは、言えないでしょう」


「はっはっはっはっはっ!
それは、そうだね!」


「松平様は、平助君の事…
からかいにきたの?」


近くにいた沖田が、平助に聞く



「まさか… そこまで暇じゃないだろ」



「あ!松平様!!
こちらにいらしたのですか!?
幹部召集だ!広間に急げ!!!」



永倉が呼びに来て
仕事の依頼だと理解し
康正と広間へ向かう









「見廻組の人選が終わりましてね
本来なら、こちらですべき仕事なのでしょうが…
恥ずかしながら、問題がありましてね」


「こちらは、構いませんが…」


「うむ、そう言ってくれると助かる!
いやぁ~ 正直、身分よりも
腕が欲しいんだがね… 藤堂君?」


「だから!なんで俺なの!?」


「わかってるよ!新選組がいいんだよね?」


「……はい/////」


「おっ!照れてんのか!?平助!!」


「うっせぇ!!!」


「あー!照れてるぅー!!」


「うるさい!うるさい!」