「もし行けるとしたら、未来と過去どっちに行きたい?」









そう、君が聞いてきたあの日。











君のその言葉とどこか寂しそうな君の表情といつもより低かった君の声を今でもはっきりと覚えてる。


















あたしは君の手を強く握って答えた。

















「未来に行きたいかな。だって、今は蓮くんの隣を歩いて、二人で笑いあったりして、たまには泣いて、たまには喧嘩もして、なんだかんだいろいろあるけど、それでも蓮くんといる時間はどれも幸せな時間なの。だから、未来も二人で幸せになっているのか知りたい」

















あたしが、言い終わるのと同時に君はあたしを強く抱きしめてくれたよね。
















蓮くんと居ることがどれだけ幸せなんだろうって心からそう思ってた。


















君がいなくなったあの日までは—