場所は変わって体育館。
神力を教えているのは希ちゃん。

希ちゃんはこの学園で神力が使える数少ない先生で、幻術使い。

幻術使いっていうのは、そのまま。
幻を見せることができる。

極め次第では痛みを緩和したり、睡眠促進も出来たりするんだよ。

ちなみに僕は体育館の舞台に腰掛けて傍観中。

先輩後輩同い年関係なく、初めて僕が参加しているのを見て驚きと下卑されるような目で見てくるけど、気にしない。



「眞佳。」


『………雪兄。』



休憩なのだろう雪兄が僕の隣に腰掛ける。
一気になくなった気持ちの悪い視線。

生徒会といれば視線を感じなくて済むのかな?



「お疲れモード?」


『まぁね。』


「父様は知ってるの?」


『知ってたら仕事を言い渡してきたりしないでしょ。』