ケータイ小説 野いちご

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甘すぎてずるいキミの溺愛。

尊くんはとてもイジワル。




「ねぇ、尊くん起きて」


今、わたし花井千湖(はないちこ)はとても困っている。


さっき数学の授業が終わってから、授業でやったプリントの回収を先生に頼まれた。

それを休み時間に数学準備室にいる先生に持って行かなくちゃいけない。


もう、クラスの全員分回収できたのに。


たったひとり尊くんを除いては。


「尊くんってば!」


わたしが呼びかけても反応してくれない。

目の前の机に突っ伏して、プリントを敷いて眠る隣の席の雪野尊(ゆきのみこと)くんはわたしにとてもイジワル。


いつもわたしが何か困っていると尊くんはそれを楽しそうに見ている。


今だってそう。ほんとは起きてるくせに、わたしを困らそうとしてわざと寝たふりなんかしてるんだもん。


こうなったら無理やりにでもプリント取ってやる。


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