私は、今日も平凡な毎日が来ると思うと憂鬱だった。


私は、稲村羽奏。私立初音桜学園に通っている、中学3年の15歳だ。



私が毎日平凡で憂鬱な理由は、女子校だからだ。




しかし、今日私の日常が変わる。とは思ってなかった。





家を出ようとするとお父さんに呼ばれた。




「送ってやろうか?」



初めてだった。少し戸惑いながらも送ってもらった。



「ありがとう。でもどうして急に?」



「特に意味ないよ。ただ学校の近くまで行く用があったから。」


「そうなんだ。ありがとう。」



私の家は昔から和菓子屋をやっている。


だから一人っ子の私は、将来そこの店を継ぐ気だ。



今のところは。和菓子屋は、今、両親と母方の祖父母の4人でやっている。



私も休みの日は手伝いをしている。




学校に着いた。


まだ朝早いから誰もいないと思ったら前に人が立っている。


制服を着ているから中高生だと思うがどこの学校だろう?



なんか困ってそうに見える。よし、話しかけてみよう。