「ひぃいぃぃいぃぃぃぃいぃい…」

紀州が、木造校舎の中から叫びながら走ってきて。

「やっほぉおぉぉおぉぉおぉぉぉいっ!」

海の中に飛び込んだ。

それを皮切りに、水着姿の生徒達が次々と海の中に飛び込んでいく。

正午、昼休み。

臨海学校の休憩時間は、完全に海水浴と化す。

折角目の前に海があるロケーションなのだ。

しかも生徒は全員水着着用(女子はビキニ推奨)、泳がずしてどうするという話である。

ガチでクロールとかで沖まで遠泳する牡丹と紀州、スピード勝負だかどこまで泳げるか勝負だか知らないが、このまま海流に乗って遠くの国まで泳いで行ってしまいそうな勢いだ。

遠洋漁業で水揚げされるなよ。