「……」

テリアは砂浜に立ち。

「……」

振り返る。

首を傾げた後。

「……」

また振り返る。

手をモジモジさせながら。

「……何だか視線を感じるよう……」

目の見えないテリアは知らない。

目の前、胸の辺りの目線で、龍鬼と蘭丸がガン見している事を。

「何やっとんじゃゴルァッ!」

紀州が飛び蹴りを2人の尻に炸裂させる!

助平2人は、夏の日差しを浴びてよく焼けた砂浜に顔から突っ込んだ。