とある休日。

美緒は1人で天神駅から隣町まで電車に揺られていた。

生徒会の執務から解放され、ぽっかりと空いたオフ日。

ディアやレオと出かけようかとも思ったのだが、ディアは最近リュークに付きっ切りな事が多い。

曰く、

『精霊乖離症の症状が出始めたら早目に処置しなきゃいけないでしょ!別に他意はないから!他意は!』

別に何も聞いていないのだが。

レオはレオで、相変わらず例の雑木林で修行に明け暮れている。

あの近隣では、休日と夕暮れ時になると謎の発光現象が目撃されると天スポに書かれていた。

美緒ラブなレオが、休日暇を持て余している美緒をほったらかしてまで修行にのめり込むとは。

余程本気らしい。

ならば美緒としては、幼馴染みの邪魔をしてはいけないだろう。