「だっはっはっはっはっ!」

夕城道場。

蘭丸が手拭いで汗を拭きながら笑った。

「超ヒノモト人だあ?また安直なネーミングだなあオイ!」

「何が可笑しいですかっ!」

背の高い蘭丸の向かってキャンキャン吠える豆柴は、客観的に見て可愛い。

「リュークは今よりももっと強くなるです!ヒノモト将軍家の御子息、そして何より番犬の頼れる兄貴分ですから!貴方達夕城流なんて、コテンパンにされるです!」

「はっはっはっ、そいつは怖ぇな、褌締めてかからねぇとな」

「頭を撫でるなです!」

完全に子供扱いで、ご立腹の豆柴。