「うぐう…」

リュークが腹を押さえる。

先程までエレナに捕まり、ひたすらに勧められる料理を食べ続けていたのだ。

お人好しも結構だが、たまには断るという事も知ろう。

そんな彼に。

「リューク、ここにいたのですかっ!」

更なる追い打ちを仕掛けるエレナ。

「これもこれも、これも食べるのですっ!食事と体作りは強い男の基本なのですっ!」

サンドイッチ、おにぎり、ちらし寿司。

まー何つうか、飲み物がないと喉を通り辛いですよね、炭水化物。

口からはみ出したおにぎりを咥えたまま、リュークは涙目で首を横に振った。