「この人数、どこから湧いてくるの!?」


「知るか!とりあえず手を動かせ!」


「梓、後ろっ!」


『怪我した奴らは後ろに!
出来るだけ2人一組になれ!』





怒涛の声が響き、下もまとめ役である兄貴が出てこないからどんどん離脱してる。

千里もいないし、あいつら何してんだよ…っ!





「おや、随分と押してますね。
これは我々は要らなかったのでは?」






静かに、唸るような声で楽しそうに笑いながら入ってきた5~6人のスーツ姿の男。






「もう少し手応えがあるかと思ったんですがね。」








コツっと男の革靴がなる。
勝てない。

こいつらにはきっと勝てない。







「なんや、随分押されとるなぁ。」


「たかが族に手応えを求めるとは堕ちたものだね、六花。」