「澪さんこんばんは。」


「久しぶりだね!」


『こんばんは、お久しぶりです。』


「またうちの部署に遊びにおいでよ!
コーヒー出すよー!」


『また落ち着いたら行かせていただきます。
コーヒー楽しみにしてますね?』




いつも通りに会話をしながら奥へと進む。

驚いて翼は無視。
いちいち相手にしてたらキリがない。

習うより慣れろ。
これ鉄則でしょ?

僕もそうやって慣れてきたんだから、要領のいい翼なら大丈夫。




「地下?」



奥まで来てたどり着いたのは地下への階段。
不思議そうにしてる翼だけど、足を止めはしない。

その代わり説明だけはしてあげる。



『ここの階段を降りれば裏得策部に着きます。

先程も説明したとおりあまり表立って行動しない部署ですので、地下にあるのですよ。』



コツコツと階段を降りる音と僕の声だけが響く。